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【サンプリング紀行】梅雨の晴れ間に行った猪苗代湖周辺の止水巡り

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Jun. 17, 2019. Bandai, Yama-gun, Fukushima.

2019年6月17日の夜から翌18日にかけて、猪苗代湖周辺地域のコオイムシ類サンプリングに行ってきました。ここ最近は続けてサンプリングに出掛けていたため、デスクワークや実験が進んでいませんでしたが、この採集でひとまず前期のサンプリングは一区切りです。コオイムシ類だけ採るということであれば季節はあまり関係ないですし、秋の少し涼しい時期の方が採りやすかったりもするのですが、シリアゲムシ類の抱き合わせで採って (撮って) おきたいと思うとどうしてもこの時期にサンプリングを詰め込まざるを得ない感じになります。講義があったり、梅雨で天気も不安定になっていたりという中、18日は晴れ予報でここしか無いというタイミングだったので弾丸サンプリング旅行に出掛けてきました。

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テーマ : 昆虫の写真
ジャンル : 写真

tag : 東北 Mecoptera サンプリング紀行

【論文】高山型スカシシリアゲモドキの並行進化

論文

論文が公開になりました。正確には一ヶ月半ほど前に Accepted Article として先行して公開されていましたが、この程、正式なジャーナルの体裁が整った形で公開になりましたので、内容をちょっとだけ紹介しておきたいと思います。論文を掲載していただいたのは米誌「Molecular Ecology」。Impact Factor (2019年6月現在) は 6.131 です。よくわからない人もいるかと思いますが、分子生態学分野でよく引用される雑誌の上位10%程度にランクしている雑誌です。つまり、とてもいい雑誌に論文を掲載していただけた、ということです (色々と運がよかったのですが…)。

Tomoya Suzuki, Nobuo Suzuki, Koji Tojo (2019) Parallel evolution of an alpine type ecomorph in a scorpionfly: independent adaptation to high-altitude environments in multiple mountain locations. Molecular Ecology. DOI: https://doi.org/10.1111/mec.15119

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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 論文 Mecoptera 並行進化 分子系統解析

【サンプリング紀行】コオイムシとシリアゲムシの仲間を採集しに中国地方の里と山へ

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Jun. 5, 2019. Mimasaka, Okayama.

2019年6月4日から6月9日まで、後輩と2人で中国地方をぐるりと回って研究材料を採集する旅に行ってきました。6月4日は僕が午前中に東京で講義だったため、講義終了後に急いで信州大学松本キャンパスに戻り、午後3時半頃に大学を出発。初日は姫路に移動して宿泊し、その後、岡山 → 広島 → 山口 → 島根 → 広島 (三段峡) → 島根 → 鳥取 → 兵庫、と回って、松本に戻ってくるという、本当に中国地方ぐるっと回る感じでのサンプリングでした。松本を出発して帰松するまでの総走行距離は2,500km。中国地方は長い!

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テーマ : 昆虫の写真
ジャンル : 写真

tag : サンプリング紀行 中国地方 Hemiptera Mecoptera Ephemeroptera 錦帯橋 鳥取砂丘

【散策】 山頂や稜線だけが山じゃない ニリンソウ満開の三俣

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Jun. 2, 2019. Azumino, Nagano.

本日 (2019年6月2日) は先週末に丁寧に撮ることができなかったニリンソウを撮るため、再び安曇野から蝶ヶ岳への登山口、三俣に行ってきました。登山というとどうしても山頂や稜線をイメージしがちですが、山の魅力はそこだけではなく、麓にある足元の自然を見ながらのんびり散策するのも山の楽しみ方のひとつだと思います。でもガンガン山に登る人って意外と足元の小さな自然を知らなかったり、楽しもうともしなかったりする人もいたりして…もちろん山頂に立ったときの爽快感や達成感はありますし、僕もそれはそれで好きなわけですが、もう少し違う楽しみ方もあるのになぁと思ったりもするのです。で、本日は往復30分くらいのところを写真を撮りながら3時間半かけて楽しんできました。

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テーマ : 花・植物
ジャンル : 写真

tag : 北アルプス Coleoptera Orthoptera クモ類

【山行記録】 槍、穂高連峰の大展望台 残雪の蝶ヶ岳へ

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26 May. 2019. Azumino, Nagano.

週末は快晴で気温も高く、松本市でも30℃を超える厳しい暑さでした。そんな暑さから逃れるべく、残雪の蝶ヶ岳へ行ってきました。

燕岳から眺める景色も綺麗ですが、やっぱり眺望で言えば槍・穂高連峰がバーンと見える蝶ヶ岳に勝るものはない…と個人的に思っています。以前、秋に蝶ヶ岳を登ったとき、稜線に出たら見えた槍・穂高連峰がとても印象的で、今度はできれば雪が残っているうちに写真を撮りたいと思っていたので5月最後のこの週末に登ることにしたのでした。今回は三股登山口から蝶ヶ岳に登ってきました。

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テーマ : 山の風景
ジャンル : 写真

tag : 北アルプス 山行記録

雪上訓練@針ノ木雪渓

先日、元山岳会の後輩から「雪上訓練をやるんですが、一緒にどうですか?」と誘っていただいて、後輩に雪上での歩行や滑落時の停止方法などのレクチャーをしてもらうことになりました。このところ雪の付いた稜線での歩行なども徐々にやるようになってきていたし、しっかり訓練を受けておくのは必須だろうと思っていたので、ありがたい限りです。雪上訓練を行った場所は長野県大町市にある針ノ木雪渓。僕の他に初めて雪上訓練を受ける方がもう一人 (クライミング仲間で何度か一緒に山に行っている人)、それからもう一人、やはり元山岳会で上級者の方も同行してくださったので、元山岳会2人 (講師) と訓練を受けるのが我々2人 (受講生) という4人で針ノ木雪渓へ行ってきました。


扇沢駅
17 May. 2019. Omachi, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F10, SS1/50秒

朝6時50分、針ノ木岳への登山口がある扇沢駅に到着。針ノ木雪渓は針ノ木岳へ登る登山道の途中にある雪渓です。今回は訓練だったので稜線までは行きませんでしたが、針ノ木岳の山頂まで行こうとすると登りのコースタイムが6時間ほどの結構長い登山になります。

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針ノ木岳登山口
17 May. 2019. Omachi, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F10, SS1/50秒

登山口で登山届けを出して出発!最初は道路を何回か横切りながら林内を歩いて行きます。

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序盤の登山道
17 May. 2019. Omachi, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F10, SS1/50秒

この日は午後から曇ってくる予報だったのですが、僕らが山にいるときは何とか天気も良い状態で保ってくれました。

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林内の残雪
17 May. 2019. Omachi, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F9, SS1/80秒

登山道を少し進むと林床に残雪がある箇所に到達します。このあたりから夏道がよく分からなくなっていました。一人だったらかなり不安だったと思います。

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林内の残雪
17 May. 2019. Omachi, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F7.1, SS1/50秒

針ノ木岳の登山道序盤にはブナ林があり、ちょっと撮りたいなと思っていた残雪のブナ林も少しだけ撮影することができました。ブナ林を抜けるといよいよ雪渓が近付いてきます。

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残雪を渡る
17 May. 2019. Omachi, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F9, SS1/60秒

こんな感じの残雪をいくつか横切って行くと、いよいよ針ノ木雪渓に到着です。

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針ノ木雪渓
17 May. 2019. Omachi, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F9, SS1/60秒

針ノ木雪渓の下部に到着。しかし雪上訓練をするには少し傾斜が足りないので、もう少し雪渓上を登って行き、訓練に適した斜面を探します。

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針ノ木雪渓と針ノ木岳
17 May. 2019. Omachi, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F9, SS1/100秒

元山岳会のお二人に雪渓を歩くときの注意事項などを教えて貰いながら、雪渓の上部へと歩いて行きます。雪渓は両端と中央 (沢の上部) が薄くなって崩れやすいそうです。言われてみれば確かにそうだ。

そして実際に雪上訓練をする斜面に到着して、キックステップを使った直登、下降、トラバース、それらを複合したジグザグの登り、下り、といった感じで歩行訓練をして、最後にピッケルを使った滑落停止訓練をしました。後輩の説明がとても分かりやすく、しっかり頭に入ったのですが、実際に落ちたときにこんなことできるのだろうか…というのはあります。後輩も「基本的に滑落したら終わりなので、まずは滑落しないこと。次に初期停止。滑落してからの停止はもう一か八かの賭みたいなものです。」と言っていました。とは言うものの方法を知っているか知らないか、訓練を受けているか受けていないかというのは大きな違いだと思いますので、とてもためになったと思います。滑落した際には素早くピッケルを胸に付けて脇を締めて、俯せになりつつ雪面にピックを刺して体重を掛けて止める…この時にピッケルのブレード部分を右胸に押し当てるので、事前に後輩から「右胸にアザができますよ。」と言われていたのですが、しっかりアザができました (ちゃんと訓練ができていた証拠?)。

一頻り訓練が終わったら、稜線には出られませんでしたが少しだけ雪渓の上部に行って景色を楽しみました。

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針ノ木雪渓を行く
17 May. 2019. Omachi, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F9, SS1/160秒

訓練を行っていた箇所の上部には結構大きなデブリがごろごろと転がっていました。触ってみたら凍っていてもの凄く硬かったです…あんなのが当たったらひとたまりもありません。

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針ノ木雪渓を行く
17 May. 2019. Omachi, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F9, SS1/160秒

午後になるにつれて雲が多くなってきたので青空と稜線という構図にはなりませんでしたが、雲間から差し込む光と影がとても綺麗でした。

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針ノ木雪渓と爺ヶ岳
17 May. 2019. Omachi, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F9, SS1/160秒

振り向くと爺ヶ岳。今度は稜線に出て景色を眺めてみたいです。

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シュルンド
17 May. 2019. Omachi, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F9, SS1/100秒

雪渓の端にはシュルンドもたくさんありました。あんなのに落ちたら…と思うと怖いですね。いつも、ある程度できるようになったときが調子に乗って危険だと思いながら慎重に行動するように心がけていますが、これからも気を引き締めて登っていこうと思います。

いまのところ来週末は天気が良いので、またどこかに歩きに行こう。

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テーマ : 山の風景
ジャンル : 写真

やっと逢えたライチョウ

燕岳に登った理由は、もちろん山の写真を撮り直したいということもあったのですが、もう一つの理由はライチョウに逢って写真を撮りたい、というのがありました。ライチョウは夏の白馬岳で逢って以来、一度も見ていないですし、そもそもオスには遭遇したことがありませんでした。いま時期なら番いで行動しているだろうし、雪とライチョウなんて雪山の厳しい時期に登る以外ではこのタイミングしか撮れんだろう、ということでライチョウを探しに燕岳へ行ったのです。燕山荘のブログでも小屋近くにライチョウの番いが出没しているという写真付きの情報があったので、なんとなく「絶対に逢えるはず」と信じて稜線に行ったわけです。あとは、Facebookのタイムラインにやたらライチョウの写真が上がっていて、自分も撮りたい…となっていたんですね。

ひとまず燕山荘に朝8時半前に到着して、そこからは稜線で写真を撮りつつ、ライチョウを探しながら歩きました。なかなか見つからずに燕山荘から燕岳の登山道を3分の1くらい進んで、「やっぱそんなに都合よく見れるもんじゃないか…」と思っていたら、後ろから「ゴアぁ…」となんともブサイクな声が聞こえました。「ん?ゴアぁ…?」と振り返ったら、番いがいました。ついに遭遇です。


ハイマツから顔を出すライチョウ Lagopus muta のオス
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α77 II, SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II, ISO125, F7.1, SS1/250秒

そして写真を撮っていたらどんどん近づいてきます。むしろ近すぎるくらい。

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ハイマツから顔を出すライチョウ Lagopus muta のメス
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α77 II, SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II, ISO125, F7.1, SS1/250秒

メスもすごく近くまできます。冬毛から夏毛へと変わる最中だったので白いライチョウを撮ることはできませんでしたが、それでもこんなに至近距離で撮らせてくれて楽しかったです。

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ライチョウ Lagopus muta
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α77 II, SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II, ISO125, F7.1, SS1/250秒

番いはいつも付かず離れずの微妙な距離感で歩いていました。

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ライチョウ Lagopus muta
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α77 II, SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II, ISO125, F7.1, SS1/320秒

しばらく僕の近くで餌をついばんでいましたが、別の場所へ移動。

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雪上のライチョウ Lagopus muta
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α77 II, SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II, ISO125, F7.1, SS1/800秒

撮ってみたかった雪上のライチョウも撮ることができました。ちょっと納得いかないところもありますが…まぁそれでも満足です。

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岩に立つライチョウ Lagopus muta のオス
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α77 II, SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II, ISO125, F7.1, SS1/640秒

最後はオスが岩の上に立って凛々しい姿を見せ、雌雄ともハイマツの茂みの奥へと消えて行きました。ということで山の写真の撮り直しとライチョウの撮影に出かけた燕岳リベンジは大満足で終了したのでした。

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ハイマツで囀るカヤクグリ Prunella rubida
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α77 II, SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II, ISO125, F7.1, SS1/320秒

それから、燕岳の稜線ではカヤクグリがたくさん囀っていました。「ライチョウよりも綺麗な鳴き声だぞ?こっちも見ろ!」と主張するかのようでした。

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テーマ : 野鳥の写真
ジャンル : 写真

燕岳リベンジ

GW後半に燕山荘に行ってきた記事を書きましたが…ISO感度は高すぎるわ、絞りも絞りすぎで写真の細部がぼやけてるわ、早めに下って大学で作業しなきゃならないので稜線での滞在時間が短くてライチョウにも逢えないわ…不完全燃焼だったわけです。この一週間ずっともやもやしていたのですが、この週末もまた天気が良い…ということで燕岳リベンジ行ってきました。


燕山荘手前の稜線より槍・穂高方面を望む
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F9, SS1/160秒

最初の写真からいきなり稜線です。もう稜線に出るまではカメラもザックにしまい、ひたすら駆け上がりました。登山口を朝5時半に出発してサクサク登って、燕山荘に着いたのは朝8時半前。コースタイムは4時間20分ですので、まぁなかなかのスピードで登ったのではないでしょうか。おかげで綺麗な景色を拝むことができました。そして何より、稜線で余裕があったのでカメラの設定をしっかり確認できました!細部までしっかり撮れている!まぁ、この画像では分かりませんが…とにかく満足です。

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表銀座縦走路と槍ヶ岳
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F9, SS1/125秒

前回と同じ構図で撮り直し。やっぱり綺麗に写ってる。絞りを絞ればいい、ということではないということを改めて実感しました。さらに前回と違い雲がとても綺麗に出ていて、いかにも「フォトジェニック」な風景です。ちなみに「フォトジェニック (photogenic)」っていう単語を調べたら、海外では人物に対して使うのが一般的で、風景に「フォトジェニック」という言葉を使うのは一般的ではないそうです。なので「インスタ映え」の方が良いのかもしれない。映え映えです。

まぁそんなことは良いとして、今回は時間に余裕があるので燕岳にもちゃんと登りました。燕山荘〜燕岳はアイゼンも必要なく、しかもGWのときと違って人も少ない。朝早くに稜線に着いたのもありますが、登山道は空いていてゆっくり歩きながら思う存分写真を撮ることができました。

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残雪の燕岳
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F9, SS1/125秒

とりあえず前回と同じ構図で燕岳を撮影。やはり花崗岩とハイマツと残雪の美しい山容は余裕を持って撮りたいものです。スポーツなんかと同じで写真も練習して上手くなるから、毎週末にいつも試合してるだけだと上手くならないんだそうな。山写さんがつぶやいていた。そういう意味では撮って失敗して反省して改善した今回の写真は、練習から学んで本番を迎えたような感じ。これができるのは信州に住んでいるからこそというのが大きいです。

さて、ここからは稜線で撮りまくった写真が続きます。正直、どんな風に撮ろうと絶景だったので、あとはシャッターを切るだけです。

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燕岳稜線上の花崗岩と槍ヶ岳
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F9, SS1/125秒

燕岳へ向かう稜線を歩いていて思ったのは、「なぜ前回はこんなに綺麗な稜線を歩かなかったのか…」ということ。本当に歩いていて気持ちの良い美しい稜線でした。

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残雪の北アルプス
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F9, SS1/125秒

槍ヶ岳から笠ヶ岳・双六岳・黒部五郎岳…そして綺麗な空と雲。この日は、山はもちろんのこと空がとても美しく、印象的でした。

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白い稜線と残雪の山
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F10, SS1/80秒

山と空だけではなく、足元の白い稜線から切り取るような構図もまたよかったです。手前の特徴的な花崗岩から稜線の登山道を抜けて、最後は槍ヶ岳へと視線を誘導する感じで撮ってみました。

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めがね岩と槍ヶ岳
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F10, SS1/80秒

有名なめがね岩。穴が2つ空いていて、めがねと言われれば…確かにそうか…。

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燕岳山頂から望む北燕岳と北アルプス北部
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F10, SS1/160秒

そして山頂に到着。白馬方面まで綺麗に見えていました。

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燕岳山頂
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F11, SS1/100秒

一応、山頂まで登ったので証拠写真。

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燕岳山頂から望む穂高方面
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F11, SS1/100秒

山頂から見る穂高方面もまたとても綺麗でした。

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燕岳山頂から望む穂高方面
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F11, SS1/100秒

帰り道もたくさん撮影したのですが、その分、時間が掛かります。燕山荘から燕岳の往復は一時間もあれば十分にできるのですが、倍以上掛かりました。

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白い稜線と残雪の北アルプス
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F11, SS1/100秒

綺麗だなぁ、なんて思いながら立ち止まって写真を撮って…まぁそんなことしてたら時間が掛かりますね。

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足元のハイマツと残雪の北アルプス
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F11, SS1/80秒

縦の構図で撮ると足元から空まで入れ込むことができて、何かの雑誌の表紙になりそうな感じです。

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残雪の北アルプス
11 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO100, F11, SS1/80秒

稜線での時間は楽しく、いつか夕焼けや星空、朝焼けも撮ってみたいと思いつつ、今回は大満足して下山しました。もう今シーズンの残雪期にここに来ることはないでしょう。…たぶん。

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テーマ : 山の風景
ジャンル : 写真

残雪の燕岳を撮りに

10連休のGW後半は、中房温泉から入山して日帰りで残雪の燕岳を見に行ってきました。当初は燕岳にも行こうかと考えていたのですが、燕岳手前の燕山荘周辺で写真を撮って十分満足したのと、午後になって気温が上がると雪が溶け始めて帰りの稜線歩きが危なくなりそうだったので、燕岳山頂には寄らずに燕山荘までに留めて早めに下山。それでも残雪期の北アルプスは見応えがあり、とても楽しかったですが、やはりまだまだ雪山であることを意識して登らないといけないとも感じました。

GWで、しかも天気が良いということもあって大混雑するだろうと予想していたので、朝4時に起床して中房温泉手前の登山者用無料駐車場に5時半頃に到着しました。実際にはそれでも遅いくらいですが、まぁ駐車場が埋まっていたら諦めて帰ってもいいかなという気持ちでした。有明荘の上にある第3駐車場が残り4台分ほど空いており、そこに駐車して登山開始。ちなみに第1, 2駐車場はすでに満車で、僕が駐車したあとすぐに第3駐車場も満車になりました。本当にギリギリセーフ。


有明荘
4 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO500, F5, SS1/50秒

登り初めは雪もなく、アイゼン無しで登れたのですが、最初のベンチがある箇所のすぐ上から雪、というか氷があって滑るようになったのでアイゼンを付けました。周りは軽アイゼンやチェーンスパイクを付けている人が多かったですが、僕はそもそも12本爪アイゼンしか持っていないので…。でも最終的には12本爪アイゼンを付けていないと不安な箇所 (稜線など) が多くあったので、良かったかなと思います。

ただ、合戦小屋の手前くらいまでは雪が凍っている箇所と、それが溶けて土が露出している箇所が何度も入れ替わり出てくるので、多少歩きにくいところはありました。なので合戦小屋手前までの登りは軽アイゼンなどがあった方が歩きやすいのかもしれません。

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雪が凍った箇所と土が露出した箇所の繰り返し
4 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO500, F5, SS1/50秒

合戦小屋が近くなってくると土が露出しているような箇所はなくなり、登りもやや急になってきます。そして雪の状態はややシャーベット状で、軽アイゼンやチェーンスパイクでは少し滑って歩き辛そうな人もいました。12本爪アイゼンであれば問題なかったです。あと、僕はピッケルを持って行きましたが、登りはストック (2本) があると楽かもしれません。

合戦小屋の直前まで来ると木々が疎らになり、常念の稜線が見えてきます。

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ようやく見えてきた常念の稜線
4 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO500, F20, SS1/100秒

合戦小屋で少し休憩して、出発するとすぐに合戦尾根に入りますが、ここがもの凄い急登です。北アルプス三大急登の1つなんだとか…(残りは烏帽子岳のブナ立尾根と剱岳の早月尾根だそうです)。

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合戦尾根 (北アルプス三大急登)
4 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO500, F20, SS1/100秒

雪が締まっていたので多少は登りやすかったですが、確かにここの急登は堪えました。
それでも頑張って登っていると稜線の向こうに…

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見えてきた槍の穂先
4 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO500, F20, SS1/100秒

ちょこんと槍ヶ岳の頂上が見えてきます。

そして合戦尾根を登り切ったところの眺めはこんな感じ。

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燕山荘まであと少し…
4 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO500, F20, SS1/160秒

あとは燕山荘を目指して稜線をひたすら歩いて行きます。

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燕山荘と燕岳が見える
4 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO500, F20, SS1/200秒

そして東西に延びる稜線の北には白馬方面が、南には槍・穂高連峰が見えてきます。

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まだまだ真っ白な白馬方面
4 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO500, F20, SS1/200秒

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常念の向こうの槍・穂高連峰
4 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO500, F20, SS1/200秒

景色は最高でしたが、稜線の左右は滑り台のような雪面になっていて、足を滑らせたら谷底まで落ちていきそうな感じでした。太陽が上がって気温が高くなり、稜線の雪はぐずぐずになっていたので、とくに下りは軽アイゼンやチェーンスパイクでは厳しい状態になっていたように思います。

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燕山荘へと続く稜線の登山道を振り返る
4 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO500, F20, SS1/160秒

昨日はそんなところを下っていたチェーンスパイクを履いたおじさんが滑って尻もちを付いて少し滑っていました…。そりゃこんなところチェーンスパイクじゃ滑るに決まってるでしょ、と思いましたが、下手をしたら谷底まで続く雪の滑り台で一気に下界まで行っていたかもしれません。本人は「滑っちゃった笑」と言って元気そうでしたが…。「燕岳は危険箇所もなく残雪期も比較的登りやすい」と書かれていることもあります。確かに何度か上級者に雪山へ連れて行ってもらった人にしたら良いステップアップになるかもしれませんが、雪山が初めてだったりする人は怖い思いをするところがあるのではないかと思いました。僕は結構な緊張感がありました。

それでも天気が良ければ眺めは最高です。これまで厳冬期の硫黄岳、蓼科山、焼岳や、残雪期の硫黄岳、蓼科山に行ってきましたが、雪化粧した北アルプスの稜線はなかなか見応えがあります (厳冬期の焼岳に登った際も穂高連峰は見ていますが、焼岳は北アルプスの南端近くに位置するので、北アルプスの稜線を一望できる燕岳からの眺望とはまた異なります)。

DSC03254.jpg
北アルプスの山々
4 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO500, F20, SS1/200秒

稜線を歩いているうちにやや雲が掛かってきてしまいましたが、大天井・常念・蝶、そして槍・穂高・双六 (?) と北アルプスの山々が一望できます。

そしてやはり槍ヶ岳はカッコイイ。

DSC08372.jpg
燕岳の象徴でもある花崗岩と表銀座縦走路、その先に槍ヶ岳
4 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α77 II, SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II, ISO100, F10, SS1/320秒

望遠レンズで表銀座縦走路と槍ヶ岳を撮影していたら、後からきたおじさんに「そんなの持ってここまで上がってきたの!?」とびっくりされました。「そうなんですよ〜」と答えましたが、正確にはこれだけじゃなくてフルサイズのボディとレンズも持って上がってます。自分でもよくこれだけ持って登れるようになったもんだと思いますが、プロの山岳カメラマンや登山家はこんなもんじゃないくらいの重量を背負って登るので、まだまだ…。

そして燕山荘からは綺麗な燕岳が見えます。

DSC03308.jpg
花崗岩がと残雪が美しい燕岳
4 May. 2019. Azumino, Nagano.
SONY α99, SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II, ISO500, F20, SS1/160秒

最初にも書きましたが、今回は帰りの心配があったので燕岳は撮るだけで、登るのは夏に持ち越し。コマクサの季節にまた来たいと思います。

それから今回の失敗は登山最初にISOを500にしたのを忘れて、ずっとやや画質が悪いまま撮ってしまったこと…残念でしたが、仕方ない。。。

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テーマ : 山の風景
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イワヒバリのおかげ

先日の記事で紹介したとおり、硫黄岳山頂では様々な気象現象を見ることができてとても満足だったのですが、あの時間帯に山頂にいることができたのは山頂付近にいたイワヒバリたちのおかげでした。


イワヒバリ Prunella collaris
28 Apr. 2019. Chino, Nagano.
SONY α77 II, SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II, ISO100, F7.1, SS1/640秒

山頂に着いたのは10時過ぎで、その時はまだ環水平アークは出ていませんでした。買ってきた菓子パンを食べて、すぐに下山するつもりだったのですが、パンをかじっていたら近くからイワヒバリの鳴き声が聞こえてきたのです。昨年の夏に硫黄岳に登ったときもたくさんのイワヒバリを見ていたのですが、その時は望遠レンズを持って行っていなかったため、しっかり撮ることができていませんでした。また夏に登って、たくさん撮ろう、なんて思っていたのですが、雪が残った山頂で撮影することができました。

DSC07930.jpg
イワヒバリ Prunella collaris
28 Apr. 2019. Chino, Nagano.
SONY α77 II, SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II, ISO100, F7.1, SS1/640秒

イワヒバリはとても愛嬌がよくて、じっと座っているとかなり近くまで寄ってきてくれます。ただ、ちょこちょこと飛び跳ねながら動き回るので、良い写真を撮るのには少し時間が掛かってしまいました。

DSC07969.jpg
イワヒバリ Prunella collaris
28 Apr. 2019. Chino, Nagano.
SONY α77 II, SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II, ISO100, F7.1, SS1/640秒

30分以上は山頂でイワヒバリと戯れて、下山しようと少しだけ下ったところで環水平アークが出てき始めたのです。もしイワヒバリの写真を撮らずに下りていたらかなり下っていたことと思うので、環水平アークを山頂で拝むことはできなかったことでしょう。だから、あのタイミングで山頂にいることができたのは、イワヒバリのおかげなのです。

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テーマ : 野鳥の写真
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PROFILE

Tomoya SUZUKI

Author:Tomoya SUZUKI
1985年10月生まれ
博士 (理学)

昆虫類の分子系統地理や種分化などについて研究しています。週末は山にいることが多いです。ここではほとんど山や生きものの写真を掲載します。たまに研究の話しも書く予定です。

HP: TOMOYA SUZUKI WEBSITE
2015年5月2日開設

研究内容や写真使用の問い合わせに関しましてはメールまたは問い合わせフォームよりご連絡ください。
※画像の無断複写・転載を禁じます。

E-mail:
suzuki_t(a)shinshu-u.ac.jp (UNIVERSITY)
10.3.t.suzuki(a)gmail.com (PRIVATE)


現在使用中のカメラ
SONY α77
SONY α77 II
SONY α99

これまでに使用したカメラ
SONY α700
KONICA MINOLTA α7 DIGITAL

現在使用中のレンズ
SONY 50mm F2.8 Macro
SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II
SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II

これまでに使用したレンズ
MINOLTA AF MACRO 50mm F2.8
MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5
MINOLTA HIGH SPEED AF APO 80-200mm F2.8
SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA
Kenko α-AF 2X TELEPLUS MC7

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