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キナバル山行記②

前回の記事から一ヶ月経過してしまったので、ずいぶん遅くなってしまいましたがキナバルの後編。

前回の前編は元旦に登山を開始するところまでを書きました。今回はいよいよ登山開始です。
キナバル山を登山するには必ず登山ガイドを付ける必要があります。僕らに同行してくれたガイドさんはキナバルの麓にある村に住んでいる方で、英語で会話をしていました (追加料金を払うと日本語のガイドさんを頼むこともできるらしいです)。ガイドさんは植物や動物にも詳しく、登山中に色々な動植物の名前を教えてくれてとても楽しかったです。

キナバル山の登山道はかなり綺麗に整備されており、途中にいくつかトイレ付きのシェルターがあります。このシェルターで休憩しながら登って行きます。頂上の Low's Peak (標高4,095.2m) を目指した登山は、一日目が標高約3,200mにある山小屋まで、翌日が小屋から頂上のまで登り、そのあと一気にキナバル公園の入り口まで下る二日間の行程です。

登り始めてすぐのシェルターで出迎えてくれたのはボルネオカオナガリス Dremomys everetti

DSC00610.jpg
Dremomys everetti
1 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77 II, SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA, ISO320, F4.5, SS1/125秒

人間が食べる行動食や弁当のおこぼれをもらいに、たくさん集まってきていました。人馴れしていて警戒心が薄いです。


DSC00615.jpg
雨の登山道…シェルターで休憩中
1 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77 II, SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA, ISO320, F3.5, SS1/1250秒

こちらが登山道に点々とあるシェルター。トイレは水洗でした。残念ながら登山中は雨に降られ、カメラを出して写真を撮ることがなかなかできませんでしたが、ウツボカズラの仲間などもたくさんあって楽しかったです。


DSC00619.jpg
山小屋 "Laban Rata" 入り口
1 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77 II, SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA, ISO320, F3.5, SS1/160秒

…ということでいきなり標高3,200m付近の山小屋に到着です。営業時間は朝7:30から夜7:30までと、午前2:00から3:30まで。僕たちもそうだったのですが、ご来光を頂上で見るために多くの人が午前2:30頃に山小屋を出発して頂上を目指します。そのため、営業時間が深夜にもあるのです。驚いたのはこの山小屋での食事でした。朝昼夕の食事はビュッフェ形式で食べ放題なのですが (これも日本の山小屋と比べたら驚き)、深夜2:00にも暖かい食事がビュッフェ形式で提供されました。当初は「軽食」と聞いていたので、ちょっとしたものが出てくるだけかと思っていたのでびっくりしました。


DSC00616.jpg
山小屋 "Laban Rata" の中
1 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77 II, SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA, ISO320, F3.5, SS1/50秒

DSC00618.jpg
山小屋 "Laban Rata" の中
1 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77 II, SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA, ISO320, F3.5, SS1/60秒

小屋の内部はこんな感じ。コタキナバルの街もそうでしたが、クリスマスの装飾がそのまま残してありました。ちなみに僕はここに来るまで自分が登ったことのある一番高い山が乗鞍岳の剣ヶ峰 (標高3,026m) だったので、すでに人生で一番高いところに立っています (剣ヶ峰は調査目的で肩の小屋まで許可車で行ってしまったで、ほとんど登ってないですが…)。しかも小屋は標高3,200mなので、日本で二番目に高い北岳 (標高3,193m) よりも高いです。

それから、登山中は基本的に雨だったのですが、小屋の中で休んでいたら綺麗な夕焼けを拝むことができました。

DSC00975.jpg
元旦の初 "日の入り"
1 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77 II, SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA, ISO320, F6.3, SS1/40秒

これだけでも苦労して登った甲斐がありました。本当に綺麗だった。
小屋にいる人たちもみんな外に出てこの夕日を撮影していました。

DSC00951.jpg
夕日に染まる "Laban Rata" とキナバル山の岩肌
1 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77 II, SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA, ISO320, F7.1, SS1/13秒

翌日はこの岩肌を登っていきます。夕日が沈む直前には上空の雲まで紅く染まりました。

DSC01030.jpg
紅く染まる上空の雲
1 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77 II, SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA, ISO400, F6.3, SS1/80秒


さて、翌日は午前2:00に起床して軽く朝食を済まし、頂上を目指します。ヘッドライトをつけて暗闇の中を歩いていきます。この日は月明かりが明るく、前日の雨に濡れた岩肌が綺麗に光っていました。

DSC01061.jpg
暗闇の中を歩く一行
2 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77 II, SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA, ISO640, F3.5, SS0.6秒

夜明け直前には頂上付近に辿り着き、写真でよく見る St.John's Peak (現地では通称「ゴリラ岩」と呼ばれているそうです) を撮影。

1900.jpg
夜明け前の St.John's Peak
2 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77 II, SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA, ISO500, F5.0, SS1/20秒


そして無事に頂上の Low's Peak (標高4,095.2m) に到着!

DSC01123.jpg
キナバル山頂上より
2 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77 II, SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA, ISO500, F11, SS1/160秒

沸き立つガスと岩肌、そこに差し込む朝陽、そして雲海。とても格好よかったです。
影キナバルとブロッケンも見ることができました。

DSC01171.jpg
影キナバルとブロッケン
2 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77 II, SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA, ISO500, F9, SS1/1000秒


帰りながら朝陽に照らされる South Peak も撮影。こちらもキナバル山を画像検索するとよく出てくるピークです。

DSC01161_20180318151845cdf.jpg
朝陽に照らされる South Peak
2 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77 II, SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA, ISO500, F11, SS1/100秒

ということで、出発するときは本当に登れるか少し不安でしたが、ひどい高山病になったりすることもなく、無事にキナバル山に登頂することができました。また、ガイドさんにはボルネオの自然の話や数年前の地震の被害の話などを聞くことができて、色々と話しながら下山していたらあっという間に麓でした。


DSC01184.jpg
Turdus poliocephalus seebohmi
2 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77 II, SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA, ISO500, F4.5, SS1/400秒

下山中は少し余裕があったので鳥も撮影。Borneo thrush はボルネオの固有亜種で、ツグミの仲間です。ボルネオカオナガリスとともに、人間が食べる弁当などのおこぼれを狙ってシェルターに集まっていました。近いので広角レンズでも余裕で撮れます。

DSC00582.jpg
ランの仲間
2 Jan. 2018. Sabah, Malaysia (Mt. Kinabalu).
SONY α77, SONY 50mm F2.8 Macro, ISO100, F5.6, SS1/80秒

こちらは登山道に咲いていたランの仲間。


初めてボルネオに行きましたが、食事も美味しくてとても良いところでした。今回は登山メインだったので、またボルネオに行く機会があれば、今度はサルやサイチョウ、昆虫がたくさんいるジャングルを散策してみたいです。

HP開設 MAGNIFYING GLASS
PROFILE

Tomoya SUZUKI

Author:Tomoya SUZUKI
1985年10月生まれ
博士 (理学)

昆虫類の分子系統地理や種分化などについて研究しています。週末は山にいることが多いです。ここではほとんど山や生きものの写真を掲載します。たまに研究の話しも書く予定です。

HP: TOMOYA SUZUKI WEBSITE
2015年5月2日開設

研究内容や写真使用の問い合わせに関しましてはメールまたは問い合わせフォームよりご連絡ください。
※画像の無断複写・転載を禁じます。

E-mail:
suzuki_t(a)shinshu-u.ac.jp (UNIVERSITY)
10.3.t.suzuki(a)gmail.com (PRIVATE)


現在使用中のカメラ
SONY α77
SONY α77 II
SONY α99

これまでに使用したカメラ
SONY α700
KONICA MINOLTA α7 DIGITAL

現在使用中のレンズ
SONY 50mm F2.8 Macro
SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM II
SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II

これまでに使用したレンズ
MINOLTA AF MACRO 50mm F2.8
MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5
MINOLTA HIGH SPEED AF APO 80-200mm F2.8
SONY Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA
Kenko α-AF 2X TELEPLUS MC7

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